家庭内教育の強い味方!スマホ・タブレットを使った子供向け英語教育

小学校での英語教育が義務化され、英会話に通うなど学校外での英語教育が当たり前になりつつあります。
けれど、いきなり英会話に通わせるのは少し不安な部分もありますよね。
お金もかかりますし、既に通っている習い事や塾とスケジュールを合わせないといけない。子供の自由時間も減ってしまう。
もっとお手軽に英語教育に取り組むことは出来ないの?と悩まれる御両親も少なくないでしょう。
この記事では、そんなお悩みに寄り添ってお手持ちのスマホやタブレットを使った英語教育についてご紹介します。
家庭内教育が必要になる理由
スキルとしての英語を習得するために、一説では3000時間を要すると言われています。
しかし小学校高学年から大学卒業まで授業を受けたとしても英語教育に費やせる時間はわずか1000時間ほど。全然足りていないんです。なので学校外、つまり家庭内での英語教育がとても重要になってきます。
それほど英語は必須なのか?と思われる方もいらっしゃると思います。
義務教育の英語レベルが上がると言うことは、今後、個人に対して求められる英語レベルも高くなると言うこと。
今までの義務教育で重点的に教わってきた文法教育のみではスキルとしての英語に繋がり辛いことは、我々が良く知っていますよね。
さらにこれからは「話す」や「聞く」など実践的なスキルも求められることでしょう。未来の英語レベルはみるみると上がっていきます。
教育の場も同じように変化を遂げないといけません。このスピードに乗り遅れさせないためにも、なるべく早く、そして手厚い英語教育が必要なんです。
小学校の英語の授業だけでは差がひらく
日本政府による「グローバル化に対応した英語教育改革」の実施により、小学校では、2018年度から英語教育改革が始まり、2020年度から全学年で英語教育が必修化されました。
新学習指導要領では、小学3・4年生は週1コマ程度の「外国語活動」、小学5・6年生は週2コマ程度の「外国語(=教科としての英語)」を行うことになっています。
小学校によっては1・2年生の段階から英語に親しめるように授業を行っているところもあります。
この英語の授業ですが、「慣れる」ことが目的のため、教科書などは用意されておらず、家庭での予習復習ができないことが多いです。
つまり、英語の塾などに通っている子達と、まったく英語に触れていない子達の間に格差が出てしまいます。また英語の授業中何が起きているのかチンプンカンプンな場合、英語に対して苦手意識をもってしまう、ということも起こりえます。
もちろんそんなに内容が難しいわけではないので、事前に少し単語を知っているだけでも子供の負担は大きく軽減されます。
数字や色、動物、といった身近な単語から、家庭学習するだけで英語塾に通っている子供と大きな差は出てきません。また、家庭学習しない子供に対して差がつけれます。すこし子供をサポートしてあげるだけで子供の成績が変わってきますのでぜひ一緒に勉強してみてください。
英語教育をアプリではじめるメリット
アプリ内課金や有料コースの場合もありますが、基本的には無料で始められることが最大の魅力です。さらに、スマホやタブレットを使うことによってゲームをするように英語に触れることができます。
子供の英語への興味作りにもってこいのアイテムなんです。
場所や時間に決まりがないため、電車での移動中やちょっと家事に集中したい時に、子供に自主的に勉強をしてもらえます。
アプリでの英語教育で出来ることと注意点
アプリにはそれぞれ「話す」「聞く」「単語」など特化した持ち味があり、ゲーム形式だからと言って英語習得の幅が狭まる訳ではありません。
子供に合ったアプリを見つけ状況に応じて利用すれば、まるで英会話に通っているかのような家庭内教育が実現出来ます。
ですが、学習というのはメリハリが大切です。ゲーム感覚でいつまでもアプリをやっているけれど、勉強だからいいか…、と見逃したりせず、きちんと自由時間と学習時間のルールを決めましょう。
長時間にわたる画面の見過ぎも健康的ではありません。親子でルールをしっかりと定め英語学習が継続出来るように意識していきましょう。
子供が喜ぶオススメ英語アプリ5選!

ここからは、スマホ・タブレットを使った英語教育にオススメのアプリを5つ紹介します。
無料や有料のものがたくさんあります。今回はコンテンツも充実したお子様の英語力アップに最適なアプリです。
無料のものはぜひダウンロードして試してください。
あわなければ他のアプリを試してみればOK
初めて出会う英単語 Learning Time with Timmy
イギリス発、英語教育のエキスパートであるブリティッシュ・カウンシルによる本アプリは「数字」「色」「食べ物」など基本的な英単語が学べます。
発音される英単語を聞き取り、表示されるイラストを選んでクイズに答えていくミニゲームは3種類。
子供のレベルや年齢に合わせて選びましょう。
アニメキャラクターとして知られる子ひつじのティミーと一緒に学べるところもポイントです。英単語にはほか「乗り物」や「おもちゃ」もあり、身近に連想できるものから英語に触れられます。
価格:無料
新しいスキルの習得 Timmy’s Learning New Skills
先ほど紹介した「初めて出会う英単語 Learning Time with Timmy」から、英語学習レベルを上げたものがこちら。
同様に3つのミニゲームをプレイしながら学んでいきます。ただ、このアプリは英単語をカテゴライズするなどクイズのレベルが上がっているんです。
例えば、今までは「ボール」と言われれば「ボール」のイラストを選ぶだけでしたが、こちらのアプリでは選んだ「ボール」をさらに「スポーツで使うものか、美術で使うものか」と見極めていかないといけません。
子供のレベルに合わせてアプリの難易度も選んであげましょう。
価格:無料
Lingokids
オックスフォード大学出版にも認定されたこちらのアプリは対象年齢が2〜8歳と幅広く、学べる内容も充実しています。
英単語はもちろんのこと英語の歌を歌ったり、アルファベットを使ってイントネーションを学んだり、また筆記の練習もできます。
無料版と有料版(2500円/月)があり、無料版は1日にプレイできるミニゲームが3つと数に制限がありますが、その分、タブレットの使いすぎを防げます。
また無料版と有料版1ヶ月無料トライアルの申し込みが間違えやすいので、よく確認するようにしてください。
有料版では数百のゲームを制限なくプレイでき、また特別な学習教材を手に入れることも可能です。
子供の学習進捗を毎週レポートとして受け取るサービスもあります。
価格:無料/有料版(2500円/月)
りすぴこ
アルクが運営する英語教室のカリキュラムを元に1日10分しっかり学ぶことができます。
英語が初めての子供に向けたオレンジコースと英語に触れた経験のある子供に向けたブルーコースで分かれておりどちらも対象年齢は3歳〜。
1ヶ月1ステージずつ配信され計12ステージがあり、アプリの中では珍しく1年間のカリキュラムがしっかり組まれています。
スターターキットで届くぬいぐるみとAR機能を使った学習方法は子供の興味を掴むこと間違いなし。
また「使いすぎ」を防ぐために「タイムキーパー機能」が付いているのも良心的です。保護者向けのページもあり、学習進捗も確認できます。
ただ、iPadを推奨環境としているので、お手持ちのタブレットで使用可能かの確認は必ず行いましょう。
価格:オレンジコース(1,980円/月)、ブルーコース(2,180円/月)
楽しい英語 Fun English
単語や発音からスペリングやリーディングまで総合的に学べるこちらのアプリの1番の特徴は、ナレーターの声の種類です。
「男性」と「女性」の両方の声を使用し、さらにアメリカイングリッシュとイギリスイングリッシュ両方のアクセントを聞いて英語を学べます。
無料版では40の英単語やフレーズをはじめとする基礎的なことが学べます。
有料版になれば英単語の数は569。
フレーズや他の教材もぐっと増え、幅広く学べます。
言語学習をゲームとして取り組んでいくことを大切にしており、楽しく続けられる工夫がたくさん。受賞歴もあります。
価格:無料(App内課金あり)
NHKキッズ
現在すでにテレビの子供向けチャンネルなどで英語の番組を見ている場合、それをアプリ上で視聴するのも子供にとってはハードルが低く、よいかもしれません。
NHKキッズというアプリでは、Eテレ上の色々な番組の動画を見ることができます。
英語関係で言うと「えいごであそぼう」「えいごでがんこちゃん」などです。
「えいごでがんこちゃん」は、がんこちゃん自身は日本語でしゃべり、海外から来たという設定のキャラクターが英語で話す、というお話なので、意味が分からないからもう見ない!とはなりにくいかと思います。
もう少し対象年齢が高い番組は「NHKforSCHOOL」のアプリもあります。
こちらでは「気になる教科」の設定ができるので、英語番組に絞った動画再生リストを作成することができます。
持続的に英語を学んでいくために

いかがでしたでしょうか? ほかにもたくさんの英語教育アプリがあるので、子供に合うものを探してみてくださいね。
そして、英語教育で大切なのは継続することです。そのために何が出来るのか最後に考えてみましょう。
大人も一緒に子供と学んでいくように
子供に成果を感じてもらうことが大切です。御両親が子供の頑張りをしっかりと確認してあげましょう。
その日学んだことを積極的に聞いては、しっかり褒めるなど。やりがいを知ってもらうと良いですね。
またゲームタイプのアプリでしたら、学習時間の最後に復習も兼ねて、親子で一緒に取り組む時間を作っても良いかもしれません。
子供の学習進捗の確認も出来ます。子供が英語で話しかけてきても「わからないよ」と言わずに「どう言う意味?」と解説を求めたり、英語のアニメを流すことで実際にアプリ以外の場所で英語を使える実感を養ったりと工夫してみましょう。
子供が楽しく学べるように
子供の英語学習を家庭でする場合、ポイントとなるのは手軽さと面白さです。
面倒くさい、面白くない、では子供の関心もすぐに薄れてしまうからです。
英語を身近に感じ、手軽に面白く英語と触れ合うひとつの手段は、siriなどスマホのアシスタント機能を活用することです。
「これって英語でなんて言うのだろう?」と疑問が湧いたらそのタイミングで「ヘイシリ!〇〇って英語でなんて言うの?」と聞いてみましょう。
子供はそのままsiriに早口言葉を言わせたり、しりとりをしたり、遊び始めるかもしれませんが、それでもよいのです。
生活の中に自然に英語がある、そのことが大切なのです。
大人も子供の前で積極的にsiriに英語で話しかけるのもいいと思います。逆に英語で話しかけて日本語を聞き出す、というのも楽しいかもしれませんね。
学校での授業で充実感が得られるとなおよし
学校で学ぶことを先取りしていく家庭内教育ですが、例えば、リスニング教育に力を入れた結果「聞く」は出来るけれど「書く」が出来ずに、学校でのライティングの授業が嫌いになってしまったらあまりにも勿体無いですよね。
子供が楽しく自ら英語を学べるように、アプリはさまざな工夫をしています。
そのアプリを活かすために必要なのは御両親のコントロールです。
今、子供が何の勉強をしているのか定期的に把握をしましょう。
偏りを感じたらアプリを増やしたり、必要によってはテキストを購入するなどすれば、苦手分野を感じることなく英語を学んでいけます。
子供のレベルに合わせてアプリのレベルアップも忘れずに!
子供の吸収力は信じられないくらい早いです。
ゲーム感覚で夢中になっているから大丈夫!と気を抜かないように。知らないうちに英単語は全て覚えてしまって、慣れで遊んでいる。なんてことになっては時間が勿体無い!本来の目的は英語教育。
子供の学習レベルから「学ぶ」より「遊ぶ」や「慣れ」が優ってないかしっかりチェックし、必要に応じて英語アプリの難易度を上げていきましょう。
今は大人も英語アプリで勉強が出来ます。様々な年齢に合わせたアプリがあるのでよく探して、子供に合ったアプリでの英語教育を続けてみてください。
まとめ

いかがでしたでしょうか?家庭内での英語学習は必須になります。
”こどもの学力は親の年収に比例する”というデータがあります。これはまぎれもない事実です。
しかし、いまは無料のアプリなどがあるのでお金を掛けずとも勉強できる時代です。
あとはお父さん、お母さんが一緒になって勉強する雰囲気を作ってあげましょう。
英語が話せないお父さんとお母さんは、子供が英語を使って外国人と仕事をし世界中を飛び回る姿を想像してください。
英語を話せるだけで将来の子供の年収は変わってきます。
年収700万以上のビジネスパーソンの50%は日常的な英語の読み書きができます。
こどもの将来を考えるなら、早く始めた方がいいです。子供に英語を勉強させる必要性は別記事にまとめていますので、ぜひ読んでみてください。