子供には英語が話せてほしい。そう思って英語を勉強させていたら自分も英語に興味が出てきた。
そんなお母さんが自分も英語の勉強を始めて、子育てが終わったら英語を生かして社会復帰している。そんな主婦の方がたくさんいらっしゃるのをご存じでしょうか?
子供もお母さんと一緒に勉強できれば楽しんでやってくれますし、モチベーションもアップします。自分の社会復帰にも役立つし、英語ができるだけで通常のパートや派遣よりも高い給与の仕事に就くことができます。
この記事では主婦の方が社会復帰する際に英語が武器になる仕事と英語の資格を取れば生かせる仕事を紹介します。
子育て中の主婦でもできる英語のお仕事!社会復帰にベストなお仕事3つ
英語が好き、英語に関わる仕事がしたい、子供に英語を教えているうちに英語を扱う仕事をしてみたくなった…
主婦の方が社会復帰をする際に、英語に関わる仕事をしようと思ったらどんなお仕事があるのでしょうか。3つの職種を紹介します。
ホームティーチャー(幼児英語教室)
まず、最もイメージしやすいのは英語教室の先生だと思います。子育て中の主婦の方にとっては、子供という身近な存在を対象にしたお仕事です。
英語力やTOEICのスコアを活かしてお仕事をするというよりは、ゆっくり正確な発音で分かりやすく伝えるというイメージになります。なれるまではカリキュラムの進め方や授業の準備に戸惑いがちになることが多いです。
保護者の方とのやり取りも必要な場合もあるので、業務内容としては英語に関係がないものもあります。
また、決まった時間に授業があるため急な予定により休むことが難しかったり、放課後の子供が帰宅する時間帯に授業が入っているケースも多くなります。
とはいえ子供たちと一緒に切磋琢磨しながら英語を学び、何かを共に成し遂げた時の達成感は素晴らしいものです。自分が教えている生徒が英語を好きになってくれたらとても嬉しいですよね。収入に関しては時給だと1500円前後、月給だと20万円台前半が多いようです。
外国人観光客ガイド
外国人観光客を相手としたツアーガイドも英語を活かせるお仕事です。ツアーガイドは、ツアー参加者に現地の文化や魅力を伝え、有意義な時間を過ごしてもらえるよう案内をします。
「国内での外国語ガイド」は国家資格である「通訳案内士」の資格を取得し、都道府県知事から承認を受けていることが必要になってきます。ツアーガイドの役割は幅広く、空港や駅などへの送迎・観光名所の案内解説・トラブル時の対応・お土産のアドバイスと多岐に渡ります。
ツアー内容にもよりますが、パートの場合は短時間になりますので業務内容が限られてしまう場合もあるようです。
仕事の内容が幅広く、英語力や臨機応変に対応する能力が必要になってくるお仕事ではありますが、経験を積む事で英語の実力は確実にアップしていくでしょう。
こちらは収入に関しては時給だと~1500円ほど、月給だと20万円台前半の求人が多く見られました。
外資系企業受付案内
企業受付とは、来客対応を始め電話取次、応接室や会議室の管理などの業務を行うお仕事です。そして外資系企業とは、一般的に、株式の1/3以上を外国人もしくは外国法人が所有している企業を指します。
企業の顔としてしっかりとしたビジネスマナーを身につける必要があります。外資系企業の受付となると相応の英語力が求められます。
企業や職種、雇用形態によって求められる英語スキルは異なり、実務経験が必要であったり日常会話レベル(読み書きスキル不要の場合も)を求められたりと様々です。
高収入なイメージの外資系企業ですが、収入に関しては時給1500~2000、月給30万前後とやはりスキルが必要な分給与も高めなようです。しかし、業務内容が幅広いので内容によって前後があります。
社会復帰の役に立つ!子育て中に子供と英語の勉強
子供の英語の勉強を見ていたら自分も勉強したくなったという方もいるのではないでしょうか。子供と一緒に英語を改めて勉強したり、TOEICに挑戦するのはとても良いことだと思います。
自分の時間がなかなか取れない主婦の方だからこそ、子供の勉強時間に一緒に勉強してしまえば自分のスキルアップにつながりますし、親が一生懸命勉強する姿は子供にも良い影響を与えることでしょう。
実際に子供との勉強時間にTOEIC再挑戦すべく勉強し、高得点を取ったら子供の方が喜んでくれたというお話もあります。子供とともに机に向かう時間もかけがえのない時間になるので、親子で一緒に英語の勉強に励んでみてはいかがでしょうか。
英語の資格を生かせる!主婦が活躍できるお仕事3つ
次に、英語力や英語の資格を活かしてお仕事をしたい方へお仕事を3つ紹介します。求められる英語力は職種や職場によっても様々です。ここではおおよそ求められるスキルと、それぞれの職種のやりがいをメインに載せていきます。
英会話スクールの講師
英語力を生かせるお仕事として最も身近な仕事は英会話講師や塾の英語教師ではないでしょうか。民間の英会話教室や学習塾で英語を教えるにあたって必要な資格はありません。
英会話教室は教える相手が子供から大人までと幅広いですが、求められる英語力としては英検準一級・TOEIC800点以上が目安と考えて良いでしょう。
子供を相手とする場合はTOEIC600~700点台でも大丈夫なところが多いです。
ただし、難関高校大学向け進学塾など、その教室や塾によって変わってきます。英会話を教える場合は、ネイティブレベルである必要がないにしても、英語での基本的な意思疎通や発音の良さなども求められます。
講師として働く上でメリットと言えば、
- パートの場合は勤務時間が比較的短い(授業時間がある程度決まっているので他の予定が調整しやすい)
- 他の業種に比べて時給が高い
- 仕事内容がイメージしやすい
という点です。
英会話講師や塾講師になると、人に教える力が身につくとともに、働く時間がそのまま自身の英語の勉強の時間になります。賃金が発生する時間に自分の英語スキルも上げられると思うと魅力的ですよね。
また、生徒によって合格やTOEICスコアを目標にしている場合には責任も大きくなりますから、自分の努力次第でその目標に手を届かせてあげられるとてもやりがいのあるお仕事です。
翻訳業
翻訳の仕事は、ニュースや商品説明、本などを訳するお仕事です。年齢や経歴に左右されることなく実力で業務ができます。翻訳の資格はないため、翻訳会社のトライアル試験を受験し、翻訳者として登録をしてから仕事の発注を待ちます。
給与は時給換算ではなく、「案件ごと」や「ワードごと」という体系なので空き時間を活用して仕事ができる反面、時間がかかっても反映されません。
翻訳業のメリットは、
- 在宅でできる仕事が多く、勤務時間や場所に縛られない
- パソコンさえあれば仕事ができる
- 未経験者OKの案件もあり、コツコツと実績を重ねられる
という点が挙げられます。デメリットは、メリットの裏返しの部分も多いですが、
- 時給換算ではないので仕事の発注が来なければ稼げない
- 実務経験があった方が仕事の発注を多くもらえる(未経験者OKの案件は報酬が低くなる)
という点だと思います。
ですが、少しずつでも確実に経験を積めますし、定年もない職業なので長く続けることができます。
自分の得意な(好きな)英語を扱いながら新しい知的世界に出会うことができたり、面白い本や映画にいち早く携わることもできます。自分の好きなことに没頭しながら社会に貢献できるお仕事です。
英語事務職
英語のスキルを活かせる仕事として、英語を扱う事務職もあります。
その業務内容は多岐に渡りますが、例えば、海外の会社との電話やメールの対応・英文での資料作成・通訳業務などがあります。外国人からのクレーム対応や、ビジネス文書の作成など様々なスキルが求められることになります。
目安となる英語力はTOEIC700点以上または英語検定1級以上となりますが、業務内容が様々なので一概には言えません。
英語事務職のメリットは、
- ビジネス英語の上達
- 専門性が高いため給与が高め
- 自分の英語スキルを存分に生かせる
一方でデメリットは、
- 企業によっては専門的な単語や知識を身につける必要がある
- 時差によって残業が発生する場合がある
ビジネスパーソンを相手とする仕事なので専門性や高い英語力が必要になる一方で、報酬は高めになるようです。また、海外在住の方相手と連絡を取り合う場合には、時差によって日本では夜遅くや祝日の時にも対応しなければならないことがあります。
英語事務の仕事では、自分のスキルを活かしながら国際社会に貢献できることを実感できますし、英語をきちんと扱えることによって社内で信頼される存在となる事ができます。そして何より、好きな英語を使って海外の方と意思疎通をすることが仕事になりますので楽しみながらさらなるスキルアップを目指すことができます。
主婦の社会復帰に重要なポイント3点
いよいよ社会復帰を本格的に考えた時、ブランクもあるしどうしたら雇用してもらえるかが心配になってしまいますよね。
社会復帰の面接などの際にアピールできるポイントについてご紹介します!
アピールポイントはTOEICの点数だけじゃない
TOEICで700点以上を取ることは簡単ではありませんが、それでも英語で仕事をしようと思っている方がたくさん応募してくる職場であれば、スコア以外の決め手があった方が有利になります。
そこで強みとなるのが「実務経験」です。今まで働いてきた職場での実務の中から、応募する企業で働く際に使えそうな実務経験を洗い出してみましょう。
特別なことでなくても大丈夫です。ワードやエクセルを毎日業務で使っていた経験がある、電話応対の経験があるなど、実際に仕事内容としてやっていたことを思い返してアピールします。
できれば即戦力が欲しいのはどの企業も同じはずです。その気持ちに対して、自分のできることを積極的にアピールしましょう。
雇用形態にこだわりすぎない
雇用形態にこだわりすぎないこともポイントです。本当は正社員になりたいと思っていても、なかなか上手くいかない場合はパートや派遣社員も視野に入れてみましょう。
正社員登用を採用いている企業もありますし、パートの方が求人も多く、探せる職種も広がります。まずは自分の経験値をためると思って雇用形態にこだわりすぎない方が企業との思わぬ出会いがあったりします。
面接は積極的に!熱意を見せよう
小さい子供がいたり、ブランクのある主婦の方はどうしても不利になりがちなのは事実です。ですが、そこで「どうせ不利だから…」と思わずに、面接ではしっかりと再就職への熱意を伝えてみましょう。
なぜ自分が英語を扱う仕事で社会復帰したいのか、どうしてこの職種・企業を選んだのかを真剣に伝えてくれる人には採用担当者も好感度が上がります。
そして、その熱意をしっかりと伝えるために、応募する職種や企業のことをしっかりと下調べし、採用後も自分の思い描いていた仕事とのギャップがないようにしたいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?子供に英語を教えるときに自分も勉強すればパートなどで働くよりも良い待遇の仕事に就けることは間違いありません。
これからの日本は観光で外国人を呼ぶ。企業は海外のマーケットに進出することが生き残るカギになってきます。おのずと英語力は必須となり、英語スキルを持っている人間から高待遇で採用されていきます。
主婦の方で子供に英語を学習させるなら、社会復帰したときに良い待遇で働けるよう、こどもと一緒に英語を勉強しましょう。