「年代別!効果的な英語の教え方」

子供に英語を教えたい時、せっかくの取り組みも効果が出ないともったいないですよね。
そこで、子供の年齢に合わせた、効果的な英語の教え方をまとめてご紹介します。
何から始めればいい?幼児期(2歳~5歳)の英語教育
子供に英語を教えたいと思った時、まず最初に悩むのが「いつから・どのくらい・何から教える?」という事ではないでしょうか。
近年では英語教育が早期化してきており、胎児のころから英語教育をされている家庭も増えてきています。ご家庭やお子さんの状況にもよりますが、言葉を話始める2歳ごろから3歳ごろに英語の教育を始める家庭が多くなりました。
次に、「どのくらい・何から始める?」という事ですが、まずは英語をたくさん聞くという事から始めてみましょう。
具体的な方法としては、
①英語のCDを聴いたりアニメを見たりする
②親子で英語の歌を歌ったり、口ずさみながら体を動かす
③英語の絵本の読み聞かせ
などがあります。
幼児のうちは英語を耳で聞き取る能力が発達しやすく、日本語よりも高周波のである英語の音を聞き取ることができます。
幼児のうちにたくさん英語を聞き、耳を英語に慣れさせることで、今後のリスニング能力の土台か出来上がっていくのです。
また、英語の能力は【聞く⇒話す⇒読む⇒書く】の順で伸ばしていくのが良いでしょう。
まずは耳で聞き英語に慣れ、耳からのインプットを話すことでアウトプットします。
文字の読み書きをする能力が備わってきたら絵本などを読みアルファベットに慣れて、自分で書くというアウトプットへと移ると効率よく進められます。
<<英語の読み聞かせについてはこちらの記事に効果的なやり方やオススメ教材を纏めています。>>
何から始めればいい?児童期(6歳~12歳)の英語教育

小学生へ進学したら、幼児期に育んできたリスニング能力に加えてライティング能力を上げていきましょう。
幼児期と同じように英語をたくさん聞くことで語彙を増やしつつ、運筆が身についてきたらアルファベットのなぞり書きなどを始めてみます。
文字を大きく書くことができ、イラストが描いてあるなど楽しみながら取り組めるような教材を選ぶのもポイントです。
まだまだ飽きてしましやすい年齢ですので、座学だけでなく、英語の曲に合わせて体を動かすゲームなどを取り入れるのもおすすめです。
日常会話に組み込んで英語に触れる機会をつくる
子供の英語教育においては、前述の通り英語に触れる機会をたくさん持つことが大切です。
少しずつ単語やフレーズを覚えてきたら、日常会話に組み込んでみることで英語に触れる機会をグッと増やすことができます。
例えば、おやつの時間だけは英語だけで話をしてみる、絵本読みの時間は英語で感想を言ってみるなどです。朝だけ、挨拶だけなど子供の習熟度や家庭環境に合わせて取り入れてみましょう。
英語に触れる機会が増えるだけでなく、フレーズごとに覚えることができるので語彙の増加も期待できます。
子供に英語教育をしたひとの経験談
実際に幼児のうちから英語の教育を始めたり日常会に英語を取り入れて、上手くいくのか、効果があるのかという部分は誰でも心配になりますよね。
実際の経験談を少しご紹介します。

①「長女は一歳半から英語の教育を始めました。早期から始めたおかげでリスニング力が高く、いわゆる「英語耳」になれたようです。
また、小さいころから英語に慣れ親しんだおかげで、英語の学習を長く続けることができています。
ただ、やはり続けていないと忘れてしまうので、モチベーションを持たせ続ける工夫は必要でした。」
②「幼児のころから英語の教育をしていましたが、なかなかうまくいかず、発語にも影響があったようで一旦やめてしまいました。
小学生になって英語の教育を再開すると、幼児のころとは違って効率よく学習が進められたのでうちの場合は児童期に入ってからの方が合っていたようです。」
③「我が家では、一言の英語フレーズを使って親子でコミュニケーションを取っています。
なるべくポジティブな声掛けをすることで子供も英語を好きになってくれましたし、親子の絆も深まりました。
例えば Have fan!(楽しんで!)や Good thinking!(いい考えだね!)など
です。 楽しみながら取り組むことで細く長く英語の教育を続けられています。」
ご家庭の状況や目指す英語力、お子さんの性格などによってもそれぞれ合う方法があるかとは思います。
幼児期からの英語教育や日常会話に英語を取り入れてプラスになったケースも多く見られました。
英語を教えるときの重要な3つのポイント
次は、英語教育の際にどのようなポイントを押さえて子供と向き合えば、英語の学習が長く続けられるのかについて重要なポイントをご紹介します。
英語を「勉強する」という意識で学ばせない

子供の英語教育においては「続ける」という事が大切です。子供が英語を嫌いになってしまうと親も教えることが苦痛になってしまい、長続きしません。
そうならないためには、英語を「勉強する」という意識で学ばせないことがポイントになってきます。生活の一部や習慣になってしまえば無理なく続けていくことが可能です。
とにかくこどもを楽しませる
子供はいつだって楽しいことや刺激のあることが大好きです。英語を学ぶ形にとらわれすぎず、自由に英語に触れてみましょう。
兄弟で英語でゲームをしてみたり、アプリを使って英語の動画を見たり、とにかく子供が興味を持つ観点から英語に取り組むことがおすすめです。
親子で楽しく英語に触れよう
英語の教育を続けていくためには、英語を教えるお母さんやお父さんもモチベーションを保っていくことも大切です。
あれもこれもやらせなければと焦ってしまったり、上手くいかずやめたくなってしまうと、その気持ちは子供にも伝わるものです。
教える側が無理なく楽しんで英語に触れる姿を見せることで、子供も自然とその背中を見て同じように英語に触れるようになります。
英語教育を始めるベストタイミングは?
最後に、英語教育はいつ始めるのがベストなのか、日本語への影響や小学校の英語導入についても含めてお伝えします。
こどもの英語教育をはじめるタイミングの詳細については別記事に書きました
幼児期に英語に触れることで英語への抵抗感をなくす
幼児期の英語教育や児童期の英語教育について触れてきましたが、実際のところ英語の教育を始めるのはいつごろからが良いのでしょうか。
英語の教育を志すお家では3歳ごろから始める場合が最も多いようです。次いで8歳(小学二年生)ごろが多くなっています。
幼児期に英語に触れることで英語への抵抗感をなくすことができ、結果的に長く英語を続ける事へと繋がっていきます。
早期英語教育で日本語への影響はでるの?
英語の早期教育というと心配されるのが、日本語への影響だと思います。実際に日本語の発語に遅れが出たという話もあります。
そのため、日本語が定着しきれていない幼児のうちから英語教育を始める場合には以下のポイントに注意することをおすすめします。
①英語と日本語は分ける(時間を分ける、英語で話すタイミングを決めるなど)
②日常会話は基本的には日本で話す
英語漬けにしすぎず、あくまでも英語は部分的に取り入れることによって日本語と英語間の混乱や発語への影響を抑えましょう。
2020年授業で英語が導入されるのは小学3年生から
2020年から、小学校でも3年生から英語(外国語活動)の授業が始まります。3,4年生で外国語コミュニケーションの基礎を学び、5,6年生では「読み書き」も加えて外国語コミュニケーションを育むというプログラムです。
将来的にも英語能力への需要が高まる中、お子さんと無理なく楽しみながら親子で英語の学びを進められるといいですね。