子供が英語を学習するための環境づくり
近年様々な企業でグローバルな人材が求められています。早期からお子様の英語教育を取り入れられている家庭も年々増えていっています。
ですが、いざ始めようとすると何処から手をつけていいのかわからない、そんな保護者の方が多数でしょう。
英語教育を始める際にまず最も重要なことは「環境づくり」です。ここを誤ってしまうとお子様の英語嫌いや勉強嫌いに繋がりかねませんので注意が必要です。
ここでは環境づくりのコツを紹介していきます!
物理的な環境づくり
ご家庭でお勉強をする際はどういう環境を作れば子供が効率よく英語学習を行えるのか確認していきましょう。

お子様が英語学習を楽しめる環境づくり
海外のアニメ映画を流したり、英語を使ったミニゲームを英語教育に用いることは効果的です。簡単なジャンケンや歌遊びから導入することがオススメです。
なぜかというとなんといっても英語を楽しめる環境を作ってあげることが重要だからです。
子供は楽しくないと感じるものには興味を示しません。ですからお子様が英語を学習することが楽しいと感じ、興味を持って自分から進んで学習する環境を作ってあげる必要があります。
まずはお子様が興味を示すものから導入し、英語は楽しいと意識させましょう。
整理整頓された勉強に集中できる環境づくり

子供の目線の先には注意力を散漫させるものを置かないように徹底しましょう。
子供は様々なものに興味を持ちます。学習と関係のないものに興味を持ち、集中力が散漫になってしまってはいけませんよね。
ですからなるべく目の前に関係のないものを置かないようにしましょう。机の上や子供の周りにあるものは学習で使用するものだけにしておきましょう。
またポスターなど壁に貼り付けるものにも注意が必要です。
将来に役立つ「使える英語」を学習する環境づくり
多くの日本人が使用する英語はよく「使えない英語」だと言われることがあります。実際のコミュニケーションのために使用できないという意味なのです。
お子様の習得する英語が本当に「使える英語」であるための環境づくりを紹介します。
ネイティブな発音に触れ合える環境づくり

海外の人やネイティブな発音に触れ合える環境を作ることが望ましいです。
英語教室を選ぶ際は海外滞在経験のある人や母国語が英語である外国人の講師がいる環境をえらびましょう。
留学生を受け入れるホストファミリーなどの制度を利用するのもいいでしょう。
日本人は英語の知識は持っていても使用できない人が多い傾向にあります。それは自分の英語の発音に自信がないことが大きな理由の一つとなっています。
幼いうちに英語を聞き取る力をつけることは年齢を重ねてから学習することよりも定着率が高いことが分かっています。
幼いうちから英語を聞き取れる環境を作ることで中学、高校の英語教育の際のリスニングに難なく対応できるようになります。
細かい発音の違いに対応できるようになるからです。例えば‘’right’’と‘’light‘’の発音の違いなどです。
両方とも日本語で‘’ライト‘’ですが微妙にラの発音が違います。こういった違いに対応できるように幼いうちから英語での正しい発音に慣れておく必要があります。
また、英語が使えない要因として日本人は普段の日常会話で和製英語が使用されていることにも関係していると考えられます。
例えば、トマトやバナナなど普段の日本語の発音に慣れ、英語での発音に恥ずかしさを感じてしまうのでしょう。
ですから普段からネイティブな英語に触れ合える環境を作ることが必要です。
実際に英語を話すことを重視する環境づくり
お子様に英語を話す環境を作ってあげましょう。このためには英会話教室やインターネットのオンライン英会話などを使用することをオススメします。
英語は実際に口から発することが重要です。幼いうちの英語学習においては「書く」ことよりも「話す、聞く」ことが重要です。
また、書く事に関しては中学、高校の学習で重点的に学習しますので幼いうちは重要視する必要はありません。
まずは英語を聞き取り話す力を養うことが先決です。
アウトプットできる環境づくり

これは英語だけに関わらず、全ての学習において重要です。学習した内容を実際に使用し、使えるようにすることです。
例えばスポーツで言うと、ボールの投げ方を学ぶとその投げ方のフォームを繰り返し練習し、身体に定着させます。
この考えが英語でも重要なのです。インプットした学習内容を積極的に引き出してあげましょう。勉強したことに対して質問や問題を出してみてください。
また、英語教室を選ぶ際は、英語でディスカッションをするグループワークや授業自体をオールイングリッシュで行う方針を取り入れている所を選ぶのもいいでしょう。
お子様が学習した英語を積極的に引き出し、定着させてあげましょう。
モチベーションを維持する環境づくり
皆さんも幼い頃に親から勉強しろと言われ反発や反抗心を抱いてしまったことは無いでしょうか?
多くの方が経験したことがあると思われます。お子様に同じ思いをさせなために次のコツを紹介させていただきます。
親の学習する姿勢を見せる
「子供は親の背中を見て育つ」という言葉は本当です。保護者の方が英語を学習している姿を見せる事でお子様も自然と学習に取り組む様になります。
そんなに難しいことではなく、まずは今まで吹き替えで観ていた洋画を字幕にしてみたり、普段使用しているスマートフォンの設定を英語に変更してみるなど簡単なことから始めてみましょう。
親も英語を身近に感じ、積極的に学習する姿を見せることで子供も自然に英語の必要性を感じ、学習する意欲が湧いてきます。
また、日常の英語のコミュニケーションは考えているより、簡単ですので外国人とのコミュニケーションツールの一つとして考え、まずは自身も英語の学習に取り組んでみましょう。
グローバル社会で生きるということはお子様だけの問題ではありませんよね。
まとめ
以上が英語教育にとって重要な環境づくりのコツです。今からお子様の英語教育を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
また、すでに実施している方はこれを参考に見直してみてはいかがでしょうか。
私は今まで英語教育に携わったり、外資系の企業に従事していた経験があります。ですから比較的身近に英語に触れ、日本人に対する英語教育の難しさを感じてきました。
日本の英語教育の欠点(義務教育上)であったり、外国人とコミュニケーションを取ることの難しさです。
今回紹介した環境づくりを怠ると、子供の英語教育に掛けた時間やお金がムダなものになります。
また、小学校から始まる英語教育で勉強についていけない、高校・大学の授業でつまづく。
働き始めた子供をそうさせないため、お父さんお母さんが子供のために”環境”をつくることが重要になりますので、できることからはじめてください。